コーリンベルトは必要ですか?
本日のご質問です。
いつも自分で着るときはコーリンベルト(着物ベルト)は使わないのですが、結婚式場で、コーリンベルトを用意するように言われました。持っていないと言うと「買ってください」とのこと。コーリンベルトは、着物を切る場合、必要なのでしょうか?
着物着せてもらうとき、コーリンベルトは必要か?
着付けを依頼すると、用意するものの中に着物ベルト(コーリンベルト)と書かれている場合があります。
持っている方は、お持ちください。
担当者に「持っていない」ことを言うと「買ってください」と言われることもありますが、持っていない方は、わざわざ購入してまで用意する必要はありません。
プロの着付師ならば、着物ベルト(コーリンベルト)がなくても、着付はできます。
「着物ベルトがないと着付けが出来ない」なんて言う人は、残念ながら、プロの着付師ではありません。
着付師を変えてもらってください。
そして、着物ベルト(コーリンベルト)がない場合は、腰ひもを多めに持って行きましょう。
自分で着物を着るときは便利な用具ではありますが、着せてもらうときに、絶対に必要なものという訳ではありません。
腰ひも(胸紐)で十分対応できます。
着付けをする立場の私からしますと、留め金具が逆になりますので、結構使いづらいものなんです。(あくまでも、人に着物を着せる場合です)
コーリンベルトとは
コーリンベルト、着物ベルト、和装ベルト、着付けベルトなど、呼び方はさまざまですが、すべて同じ用途です。
コーリンという会社が製造しているのが、コーリンベルト(登録商標)です。
自分で着物を着るときに、便利に使えるようにということで、昭和20年代後半に開発されました。
それまでは、当たり前に腰ひもを使っていたんですよ。
着物の胸元の合わせに使うのが一般的ですが、胸の豊かな人は胸がはだけないように長襦袢に使用したり、振袖などで重ね襟にボリュームがある場合、襟が動かないように使用することもできます。
私個人は、金具が身体にあたって痛い思いをしたことがあり、それ以来、使っていません。
使うときは金具に気を付けてくださいね。
慣れてしまえばコーリンベルトのほうが楽とおっしゃる方もいますが、それは好みの問題ですから、どっちがいい悪いではありません。
逆に、紐で慣れている方には使いにくいと思われるかもしれません。
そして、コーリンベルトがあったとしても、腰ひもが不要というわけではないので、誤解のないように。
補助具として考えてください。
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