袋帯には、どのような種類があるのでしょうか。訪問着に似合うものを教えてください。

本日のご質問です。

訪問着などを着るとき、袋帯を用意したのですが、着付け師の方に「これは不向きです。ほかの袋帯はありませんか?」と言われました。袋帯には、どのような種類があるのでしょうか。訪問着に似合うものを教えてください。

4メートル20センチ以上の長方形に仕立てた帯を「袋帯」といいます。
一口に袋帯といっても、柄、素材などで用途が異なるものもあります。

訪問着用の袋帯

金糸、銀糸、箔などが使われているものは、留袖、訪問着、付け下げなどの礼装用・準礼装用に締めます。一般的に「袋帯」と呼ぶものです。

訪問着用には、こちらをお使いください。

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洒落袋

洒落袋といわれる袋帯は小紋、紬などの普段着に締めます。

礼装用と同じ仕立て方(4メートル20センチ以上の長方形)ですが、素材が異なり、染め帯だったり、紬地であったりします。金銀などの華やかさはありません。

中には、金糸、銀糸が入っているものもあり、その面積が多いものを礼装用にも締められると言っておすすめするお店ももありますが、やはり格が低くなりますので、私個人としては礼装用におすすめしません。(以下の画像の中で、一番上の帯のようなもの)

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京袋、一重太鼓用袋帯

京袋や、一重太鼓用袋帯といわれているものがあります。

袋帯とは異なり、4メートル弱の長さしかありません。

短いですから、お太鼓が一重にしかできません。しかし、細身も方は二重太鼓にできる場合もあります。

洒落袋や京袋では、訪問着や付け下げには不向きです。

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以上です。いかがでしたでしょうか。

帯選びにお悩みの際は、ぜひご相談ください。
https://kaiun-kimono.com/treasure.html

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